【アニメ】『魔法使いの嫁』「生きるものが死者を羨むものじゃない」という言葉に衝撃を受ける智世【第3話ネタバレ感想】

管理者・リンデル

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第2話でさらわれた智世。

さらったのはこの男。名前はリンデル。

 

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エインズワース「あいつはリンデル。この竜の巣の管理者で僕と同じ魔法使いだ。魔法で普通のドラゴンの国を普通の人間から隠す仕事をしている。だから管理者さ」

 

エインズワースは智世にそう語った。さらにエインズワースは語る。

 

エインズワース「こんなナリでも僕よりずっと年上のいたずらじじいだから気をつけてね」

 

この2人何歳なのだろう。100歳以上なのは確かだろう。

 

智世。年老いたドラゴンに出会う

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 智世は竜の巣で年老いたドラゴンに出会う。

 

リンデル「それは”ウーイル”という種のドラゴンだ。森の父にして母、朽ちゆく巨体に緑を宿すものよ」

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老いたドラゴンの名はネヴィン。

 

ネヴィンは智世に言った。

 

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ネヴィン「私はもうじき帰る身だから転がる雛を見ているほうが楽しいんじゃないかとね」

 

智世「帰るって・・・どういう」

 

子どものドラゴンが言った。

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子ドラゴン「僕らも死んだら木になったり、苔になったり、岩になるんだよ」

 

 智世「死んだらって」

 

と、少し驚く智世。

 

ネヴィン「私たちは人間のように死ぬことを恐れない。いつだって悔いのないよう生きられるだけ生きるものだから」

いつだって悔いのないように生きている。そして死んだら草や木や岩になる。つまり自然に帰る。だから死ぬことが恐くない。そうネヴィンは言ったのだ。

 

ネヴィンはもうすぐ死ぬ。その死をすでに受け入れている。ただそのときが来るのを静かに待っている。

 

そんなネヴィンに智世は言った。

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智世「痛くないですか?」

 

ネヴィン「お前は優しい子どもだね。私たちは訪れるそれがこの星の生き物すべてに等しく与えられるものだと知っているんだ。生きることの苦痛も楽しさも死ぬことの寂しさも悲しさも。それに私は十分生きた。ドラゴンにとっても長い長い年月をね。次の命は次の世代が引き継ぐ。キミが悲しむ必要はない」

 

智世は思った。

 

智世(違う・・・悲しんでなんかいない。できない・・・そんな)

 智世は悲しんではいなかった。いや、悲しむ気持ちもあっかもしれない。でもその気持ちだけではなかった。別の気持ちも智世の中にはあった。その気持ちはネヴィンを羨む気持ち。もうじき死ねるネヴィンを羨む気持ちだ。それがネヴィンにはわかった。

 

智世の羨む気持ちに気づいたネヴィンは言った。

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ネヴィン「生きるものが死者を羨むものじゃない」

 

はっとする智世。

 

ネヴィン「飛べないキミが飛ばなくてよかった。キミに会えなかったら彼は誰を弟子にしていいのかわからなかっただろうからね」

 

智世「もしかして私の記憶を(読んだのですか?)

 

ネヴィン「人間にはぶしつけだったかもしれない。すまない」

ネヴィンには他人の記憶を読み取る力があるようだ。その力で智世の過去を読み取った。

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これは屋上から飛び降りようとした智世の記憶。この記憶をネヴィンは読み取った。そして言った。「生きるものが死者を羨むものじゃない」と。

智世は死ぬことができなかった。だから悔いなく死んでゆくネヴィンを羨んだ。

 

死んでいくものを羨んでしまうなんて。智世はどんだけ酷い人生を送ってきたのだろうか?

 

自分の記憶を読まれ、本心を知られた智世は心を乱す。

 

そんな智世にネヴィンは言った。

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ネヴィン「飛べないキミには本当に飛ぶ楽しさを教えたほうが良さそうだ。今の私には飛ぶ力はないけれど私の心にある空は見せることができる。それを見せよう」

 

そしてネヴィンは力を使って自分の中にある空を智世に見せた。

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ネヴィン「我々の一族は空を捨てたが、いつだってこの空の下で生きていく定めだ。その名にある鳥のようにキミも生きるためにこの空の下を飛びなさい」

 

智世「生きるために・・・飛ぶ」

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ネヴィンのその言葉は智世の心に響いた。響き渡った。

羽鳥智世。ネヴィンは”彼女の名にある鳥のように生きるために空の下を飛びなさい”と言った。

 

ネヴィンさん。良いこと言うな。学校の屋上から飛び下りるという死ぬために飛ぶのではなく生きるために飛べ。現実の世界を鳥のように生きるために飛べ。本当に良い言葉だ。

 

自分の中にある空を見せたあと、ネヴィンは木になってしまう。寿命が尽きたのだ。木になる過程でネヴィンは智世に言った。

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ネヴィン「ありがとう。キミが来てくれたおかげで最後に飛べた」

 

智世「私は何も(していません)」

 

ネヴィン「少し前にリンデルが小さな種を体に植えてくれた。白い綺麗な花が咲くらしい。キミは魔法使いだろう。いつか杖が必要になるだろうから私の枝から作るといい」

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ネヴィン「お休み。小さな魔法使い」

 木になったネヴィン。その木には、こんな綺麗な花が咲いていた。

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この花の名は『リンデンバーグ』というらしい。綺麗な花だ。

 

その花を悲しげな表情で見つめる智世。

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智世は羨ましいと思っているのだろうか?それともただただ悲しいと思っているのだろうか?それとも別のことを思っているのだろうか?

 

智世の表情からは何を考えているのか僕にはわからない。

 

第3話のラストで智世はこう独白している。

 

智世「これが自然か。悲しくはない。通りすがりに優しくしてもらっただけのような人だったし・・・でもやっぱりあの穏やかな帰り方は少し羨ましい」

 

そう心の中で独白した。これが智世の本心なのかどうかも僕にはわからない。僕的にはネヴィンのような何の後悔もない死に方は羨ましいと感じるが・・・

 

木になったネビンを悲しそうな表情で見ている智世にリンデルは言った。

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リンデル「悲しむ必要など一欠けらもないぞ。これは摂理よ。遥か昔からドラゴン育んできた生死の術。ドラゴンたちは皆穏やかに他の生物の苗床になるのだから」

 

智世は「はい」とうなずく。

 

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エインズワース「必要になったらネヴィンの言ったとおり杖になる枝をもらいに来よう」

死は自然の摂理。それはわかっているが、悲しんでしまう。それもまた摂理。相手を大切に思えば思うほど悲しみの強くなる。それもまた摂理。こんな摂理なくなってしまえばいいと思うこともある。それもまた摂理。

 

人生は摂理に満ちている。第3話を見て、そんなことを思った。

 

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